信州の旅 (7) 草津温泉
九十九折の坂道を顔をこわばらせながらペーパードライバーの次女が運転していく。
対向車線に大型観光バスの多いこともあって、カーブで出会うと車線オーバー
してくるバスに悲鳴を上げる。
エンジンブレーキを効かせてゆっくり走ればよいものを、まあ、そこがペーパー
ドライバーには余裕がないと見える。
10時30分草津温泉、「西の河原露天風呂」に到着。ここは、群馬県になる。
草津温泉は、有馬温泉・下呂温泉にならぶ日本三大温泉のひとつだそうで、
源頼朝も入湯したとある。泉質は強酸性、温度も高い。
草津節
草津よいとこ 一度はおいで (ア ドッコイショ)
お湯の中にもコーリャ 花が咲くヨ(チョイナ チョイナ)
草津節の歴史は意外と新しく大正7年に来草した「平井晩村」が
「湯けむり」を発表し、かつ「草津節」の原型と言われる詩を書き残したとのこと。
斉藤茂吉の碑もある
いづこにも湯が噴きいでてながれゐる谷間を行けば身はあたたかし
夏の日差しを浴びてコバルトブルーの広々とした露天風呂に浸る。
静寂の中に湯船に注いでくる湯の音と、蝉時雨のみの静寂。
時間がとろりと湯に溶け込んでいくように蕩蕩として朧朧。
ゆったりと青山仰いで蝉時雨
夏の陽射しの露天風呂かな
強い夏の日差しに樹々の葉は、濃暗緑に沈み樹下の深い沈黙の翳は、
孤独な夏を際立たせる。
夏陽射し 樹翳は深く 鬼隠す
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